月桃は沖縄などの亜熱帯に自生する繁殖力の強い多年草で、インドや東南アジアにも群生している植物です。沖縄では「サンニン」と呼ばれ、種子はせき止めや胃腸の民間薬としても重宝されてきました。原料となる葉は、お茶や防虫剤として利用されています。また、大きくて香りのよい菜は、旧暦の12月8日に長寿や健康を祈って食べられる鬼餅を包むのにも使われます。精油はグリーン系と柑橘系をブレンドしたような爽やかな香りです。鼻炎やスキンケアに効果が期待できます。

優れた鎮静件用により、ストレスや不安をやわらげて、穏やかな気持ちへと導きます。また、脳を活性化するので、集中力や記憶力を高めたいときにも有効です

抗アレルギー作用があるうえ、鼻炎の治療に使われるシネオールという成分も含まれており、花粉症の対策に優れた効果を発揮します。鎮痙作用によって、月経痛も緩和されます。また、殺菌・消毒作用にも優れているので、体を清潔に保ち、口臭や体臭を防ぐ効果も期待できます。

収れん作用や保湿作用があり、肌を引き締めて潤いを保ちます。しみやしわを防ぐのにも効果的で、肌のアンチエイジングに有効な精油です。殺真菌作用があり、皮膚カビの撃退にも効果を発揮します。

すっきりとした香りで集中力を高めたい場合には、レモンやペパーミント、ローズマリ一などとの組み合わせがおすすめです。甘みを含んだ香りとの相性もよく、月経痛の緩和には、クラリセージやマジョラムとのブレンドが効果を発揮します。樹木系の香りともよく合います。

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