優れた精油を選ぶポイント
最近では多くのメーカーの精油が手に入るようになりましたが、精油は非常にデリケートなものなので、品質をよく確かめて選ぶ必要があります。購入するときは必ず精油ビンに「エッセンシャルオイル(精油)」と書かれているもので、品名、学名、抽出部位、抽出方法、原産国など、最低限のことが書かれているかどうかをチェックしましょう。
また、ほかと比べ極端に低価格のものは避けたほうが無難です。購入は、できれば専門知識のあるスタッフがいる、信頼できるアロマテラピー専門店をおすすめします。専門店にはアロマテラピーに精通した専門スタッフがいます。購入するときに迷ったら、アドバイスをもらうとよいでしょう。使用方法や効能、今の自分に合ったおすすめの精油など、積極的に質問してみてください。そして、お気に入りの精油を1本見つけて使用したら、それにブレンドしやすい精油を増やしていきましょう。店頭では、ビンから直接香りを嗅ぐだけではなく、ムエット(試香紙)につけて確かめると、実際に使用したときの香りに近くなります。
精油の価格について
精油はそのほとんどを輸入に頼っていますが、医薬品ではなく雑貨扱いで輸入されるため、さまざまな価格や品質のものが出回っています。精油は種類によって価格が大きく変わるので、ほかのメーカーと比べてあまりにも低価格のものや、均一価格のものなどは避けたほうが無難です。ローズやジャスミン、ネロリ、メリッサなどはとても高価で、1mlや3mlほどの少量で販売されることがほとんどです。
アロマテラピー初心者の人に特におすすめしたい、用途が広く、ブレンドしやすい精油を5本紹介していきます。
ラベンダー
気持ちを落ち着ける作用や痛みを緩和する作用をはじめ、多くの効能が詰まった精油です。心身をリラックスさせる効果に優れていて、いろいろな場面で使えます。作用が穏やかなので、子供にも安心です。
ティートリー
殺菌、抗ウイルス、消臭作用などに優れ、免疫力を高めてくれる精油です。清涼感のあるフレッシュな香りで、心身や肌も含め、全身をリフレッシユさせてくれます。風邪や花粉症の症状緩和にも効果的です。
ゼラニウム
ローズに似た香りの中に、ミントのような清涼感があります。抗菌、ホルモン調節、鎮静作用や、皮膚の弾力を回復させる作風、月経不順を緩和する作用に優れていて、特に女性におすすめです。
ペパーミント
清涼感あふれるおなじみの香りは、少量で十分リフレッシュできます。眠けを覚ましたいときや、集中したいとき、気分転換をしたいときにおすすめです。吐き気を抑える効果もあります。
オレンジスイート
オレンジそのもののみずみずしい香りは、だれからも愛されています。不安や緊張から解放し、心身ともに元気にしてくれる精油です。リラックス効果が高く、眠れないときにもおおすすめです。