パイン

呼吸器系のトラブルに効果的な精油

森林浴のようなすがすがしさを感じさせるパインの精油は、殺菌消毒作用が強く、芳香浴で香らせると、部屋の空気を浄化しながら気分をリフレッシュしてくれます。最近では、シックハウスの原因となるホルムアルデヒドを分解する作用がヒノキ科の精油に並んで高いことがわかり、健康の面からも注目を集めています。古代エジプトやギリシャ、アラブなどでは呼吸器系の感染症や気管支炎、肺炎、結核などの改善に使用されていました。デオドラント効果もあり、せっけんなどにも使われています。

パイン写真1パイン写真2パイン精油写真

パインのデータ

学 名
Pinus sylvestris
英 名
Pine
科 名
マツ科
抽出部分
葉と球果
抽出方法
水蒸気蒸留法
主産地
フランス、ロシア
主成分
α-ゼネン、β-ゼネン、ミルセン、カンフェン、リモネン
香りのタイプ
樹木系
香りの特徴
爽やかな森林の香り
ノート
ミドル
使用上の注意
皮膚刺激が強いので、敏感肌には低濃度での使用を。妊娠初期は使用を避ける。酸化したものは使わないこと。

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パインの効果・効能

主な作用

引赤作用、強勇士作用、去たん作用、健康回復作用、刺激作用、消炎作用、消毒作用、デオドラント作用、発汗作用、利尿作用

心への作用

強壮作用や刺激作用があるので、心が弱っているときや無気力なときに心に活力を与えます。また、興奮しているときには鎮静作用により、気持ちを落ち着けることができます。リフレッシュ効果のあるシャープな香りが頭を冴えさせるので、集中力を高めたいときにすすめです。

うつ・ストレス・リフレッシュ

身体の作用

殺菌作用や去痍作用があるので、呼吸器の炎症や痛みをやわらげ、鼻水や鼻づまりなどの症状を改善するのに有効です。また、毛細血管を広げて血流を促進する働きがあるので、手足の冷えを温めたり、肩こりをやわらげます。副腎皮質ホルモンの働きを刺激することで、リウマチや関節炎の改善にも効果を発揮します。

呼吸器系の感染症全般・気管支炎・喉頭炎、咽頭炎、口内炎、扁桃炎・副腎の強壮・血行不良・リウマチ・痛風・坐骨神経痛・筋肉痛・子宮筋層炎・インポテンツ

肌への働き

殺菌・消毒作用や抗炎症作用がある成分を多く含んでいるので、湿しんやアトピー性皮膚炎など、治りにくい皮膚疾患の改善をサポートします。毛細血管を広げる作用があるので、目の下のクマを解消するのにも有効です。

血行不良・温疹・皮膚炎・体臭

おすすめの利用法

芳香浴、入浴、トリートメント

相性のよい精油

気力が出ないときはペパーミントやゼラニウムとのブレンドがおすすめです。アトピー性皮膚炎などの治りにくい皮膚疾患には、ラベンダーやティートリーなどを合わせると効果が高まります。ローズマリーなどハーブ系の香りや、スパイシー系の香りともよく合います。

特に合う精油

サイプレス、ラベンダー、ローズマリー

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